マグネシウムの安全性

マグネシウムは他の金属よりも発火しやすいという先入観を持たれがちですが、本当に危険なのは粉状になったものだけです。
しかも粉末にしてしまうとマグネシウムだけでなく、鉄やアルミ等の殆どの物質が危険ですので、マグネシウムだけに特別な危機感を持つのは少し違う話になります。

マグネシウムは次世代の燃料電池として期待されていますが、実際にマグネシウムは燃えやすいのでしょうか?
マグネシウムシートを燃やしてみると約600℃で炎が燃え広がっていきます。
今度は先ほどよりも厚いマグネシウムシートに火をつけようとしてみると、熱は伝わっているものの火が付きにくくなっています。
マグネシウムは熱を通しやすい性質を持っていることで、体積が大きいと熱が全体に逃げてしまい、発火する温度まで上がらないので火がつきにくくなるのです。

またマグネシウムが燃える為には大量の酸素を必要とするので、燃えているマグネシウムに容器を被せて空気を遮断すると、すぐに火は消えてしまいます。
このことからカートリッジ等の容器に包まれていれば火災が起きにくい事が分かります。

このようにマグネシウムの特性を良く知っておけば、マグネシウムも安全に使う事が出来るのです。

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